修理行程(バンパー編)
ついうっかりバンパーの角を・・・
ガリガリと削れていて凹みがある状態です。
傷のアップ
まず傷の周りを削ってしまいます。
削り終わりました
削っただけでは傷が消えないので
パテを盛る必要があります。
削りカスをエアーで良く払います
傷の奥まで・・・・
ワックスオフを付けます。
ワックスオフを拭き取ります。
ペーパータオルにワックスオフを付けて拭くのではなく
ワックスオフを直接付けて汚れを浮かせてから拭き取ります。
パンパーパテを混ぜます。

バンパーにはパンパー専用のモノを使います
バンパーパテは
樹脂に食いつきが良くて硬化後に柔軟性があります。
パテを盛ったところ。
40分ほど乾燥(硬化)させます

この時間を使って色を作ったりします。
パテを削ります
この程度の大きさですと手で削った方が早いです。
パテを削ったところ
エアーで削りカスを払います。
ワックスオフで
脱脂します。
パンパー用サフェーサーを作ります。
バンパーにはパンパー専用のモノを使います
パンパーサフは
樹脂に食いつきが良くて硬化後に柔軟性があります。
周りをマスキングします
サフェーサーをスプレーします
40分ほど乾燥(硬化)させます

この時間を使って色を作ったりします。
調色コンピューターと測色機です。

県内に一台しかないらしい。
外車などでも
ほとんどどんな色でも作れます。
色を測る部分の汚れをよく落として
測色機で色を測ります。
塗料庫です100色以上の原色があります。
車を測定した結果一番近い配合データで
調色します。
今回の色で9色の原色を混ぜています。
試し塗りを塗るため
色にリアクター(硬化剤&シンナー)を混ぜます
試し塗りの塗り板を塗ります。

色が透けていないか見るために試し塗りの板は
ゼブラ状になっています。
車と作った色を比較します。
少し黒い・・・・
測色機で測定し車との色の違いをデータ化
色の配合を再計算します。
再調色、試し塗り、測定、を繰り返し色を合わせて行きます。
今回は幸い3回で合いました。

はまると10回以上再調色する事もあります。
こんな感じ
色を作っている間にサフェーサーが乾いているので
サフェーサーを水とぎします。
塗る範囲すべてを足付け(極小の傷を付ける)します。
塗る範囲が均一な艶消しになりました。
車を塗装ブースに入れる前に塗装ブースを掃除しておきます。
塗る部分以外をマスキングします
スプレーミストは意外と飛ぶので
車全体を囲います。

傷はバンパーの角ですがボカシたときに解りにくいように
ナンバープレートで隠れる部分でボカシます。
静電気防止と最終的な汚れ落としに
エレキシラズをスプレーし(アルコール系)
拭き取ります。
埃をタッククロスで取ります
色むらが出やすい色なので、
アンダー材(下塗り専用のクリアー)を用意します。
塗る前に体の埃をエアーで払っておきます。

下塗りのアンダー材(下塗り専用のクリアー)を塗ったところ
一回に塗る量はこのぐらいです
乾かしながら数回に分けて塗ります。
色を塗り終わりました。この状態では艶はありません。
仕上げ用クリアーを作ります。
バンパーの場合は硬化後に柔軟性を持たせるための
軟化材も加えます。
クリアーを塗ったところ
クリアーの硬化後マスキングが剥がしにくくなる部分ははがし
30分程自然乾燥します。
45分程強制乾燥します。
埃などが付いた部分はペーパーで取ります
埃をペーパーで取った部分などを磨きます
この後洗車して完成です。